「お得にマイルでハワイに行きたい。JAL便に乗りたいけど、JALマイルだと全然お得じゃないかも──」
そんな方は少なくないと思います。実は、JALマイルでハワイ便を取ろうとしても、 思ったほど“お得にならない”という一面もあります。
本記事では、私がJAL便搭乗にこだわり、実際に羽田—ホノルル便をマイル発券したときのデータをもとに、
・JALマイルで取ると何が起きるのか
・もっとお得に取れる他社マイルはどれか
・マイルを生み出すAMEX/Marriottポイントはどう使い分けるのが最適か
を完全比較していきます。
JALマイルでハワイ便は”お得に取れない”理由
海外旅行では、「マイルでお得に行ける!」や「JALマイルでは思ったほど安くならない」などマイル活用が大きなポイントの1つとなります。
まずはJALマイルを使うとどのくらいお得であるのか、羽田 ⇄ ホノルル JAL往復便を例に有償価格と比べてみましょう。
下記グラフは有償・JALマイルでの“差額”を表しており、JALマイル(右グラフ)を利用することで有償発券に比べて負担を少なく発券することが可能です。
JALマイル発券での支払額は、52,050円+47,000マイル。
お金を払う部分はサーチャージのみとなり、有償発券に対し、(有償航空券)135,700円 − (必要サーチャージ)52,050円 = 83,650円がお得となります。

ただしポイントになるのは、 現金で払う「諸費用(サーチャージ)」は有償と特典でほぼ同じという点です。
現金負担を抑えることができる一方で、有償発券時とマイル発券時共に、発生するサーチャージなどの諸費用は約52,000円ほどと大きく変わりません。
航空券代をマイルで節約できる時点で、マイル活用は大満足ですが、サーチャージに約5.2万円かかる点を考慮すると、実はこの方法よりももっとお得な発券方法があります。
次の章からは、JAL便なのにJALマイル以外でより安く取れるマイル活用方法を、実例ベースで徹底的に比較します。
同じJAL便でも“他社マイルの方が安い”|必要マイルと諸費用の比較
JAL便でハワイへ行くとき、多くの人は 「JALマイルで取るのが一番お得」 と思いがちです。
実際、前段で羽田〜ホノルル往復便では、JALマイルを使うことで有償発券より 約8万円以上 安くできるとお伝えしました。
しかし、これ以上にお得な方法があります。
それが――
他社マイレージを使ったJAL便の発券です。
実は、JALマイル以外でもJAL便をマイルで発券可能なマイレージプログラムがあり、更にJALマイルを使うよりも圧倒的に効率がいいケースがあるのです。
ここからは、実際に私が羽田〜ホノルル往復便をBritish Airways(BA)マイルでJAL便を発券した例を紹介します。
BA(ブリティッシュエアウェイズ)が最適解になる理由
まず最初に、純粋に必要マイル数だけ比較してみます。
- JALマイル(往復):47,000マイル
- BA マイル(往復):41,500マイル
同日時・同フライトのJAL便なのに、使うマイルが異なり、BAを使うと、JALマイルより約5,500マイルも少なくて済みます。
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さらに注目すべきは、BAのほうがサーチャージ等諸費用も安いという点です。
- JAL発券の諸費用:52,050円
- BA 発券の諸費用:47,710円
つまり、必要マイルが5,500マイルも少ないのに加え、諸費用も4,000円以上安い。これだけでBA発券の方が「JALマイルより節約できる」ことがわかります。
BAマイルは貯めていなくてもOK
「BAマイルなんて持ってないけど、どうやって使うの?」
実は私もまったく同じで、BAマイルは普段貯めていません。ですがBAマイルは、使いたいときだけAMEXポイントから移行して準備するマイルとして相性抜群。
AMEXポイントはBAマイルへ80%で移行可能のため、通常はAMEXポイントを貯めて、必要分だけその場でAMEXから移して発券して利用しています。
そして、最大のポイントはここからです。
AMEXポイントを航空会社のマイルに移行するとき、航空会社ごとに移行レートが決まっています。
- JAL:40%
- BA:80%(2倍効率)
つまり、同じAMEXポイントを使っても、JALよりBAのほうが “2倍近く” AMEXポイントが必要となります。
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この差は当然大きく、全く同じJAL便(羽田⇔ホノルル往復)を発券した場合に必要となる AMEXポイント数が、65,625ポイントも違います。
- JALマイル発券:117,500AMEXポイント
- BAマイル発券:51,875AMEXポイント
JAL発券はBA発券の2.26倍ものAMEXポイントが必要になり、この時点で、BA発券の方が圧倒的にポイント効率が良いことがわかります。
同じJALの飛行機なのに、必要ポイントが半分以下になるのがBA発券の強みです。
JALマイルとBAマイルのポイント価値の差
ここから更に深掘り、AMEXポイント単価についても比較してみます。
AMEXポイント単価とは「AMEXポイント1ポイントが、いくら分の価値を生み出しているか」を示す指標です。
計算式はシンプルで、(本来の航空券代 − 特典航空券の諸費用) ÷ 必要AMEXポイント。
今回の有償航空券の実額は135,700円だったため、下記数値となります。
- 有償航空券:135,700円
- 諸費用:52,050円
- → マイルで得した金額:83,650円
- 必要AMEXポイント:117,500pts
83,650 ÷ 117,500 = 約0.71円/pt
AMEXポイント1ptあたり「0.71円の価値」。
- 有償航空券:135,700円
- 諸費用:47,710円
- → マイルで得した金額:87,990円
- 必要AMEXポイント:51,875pts
87,990 ÷ 51,875 = 約1.70円/pt
BAの場合、1ptが「1.70円の価値」。
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ポイント単価は数値が高いほど、価値を発揮できていることを示します。
BAのAMEXポイント単価はJALの約2.4倍と、この点でも“生み出す価値”はBAに軍配があがりました。
これらの面からJALマイル・BAマイルどちらも有償よりお得ですが……
🏆 BA発券のほうが節約額がさらに大きい
🏆 必要AMEXポイントが半分以下
🏆 AMEXポイント単価が 2.4倍 以上
と、BAマイルを使うことで、同じJAL便を“もっとお得に”取ることが現実化します。
AMEXポイントから発券できるマイレージ比較(JAL便ハワイ編)
JAL便ハワイ線は先述のJALマイル・BAマイル以外にも、AMEXポイントを移行して発券できるマイレージが複数あります。
今回の私はBAマイルを選びましたが、キャセイパシフィック、カンタスなどと比較したからこそ「BAが最適」と分かった背景があります。
以下の比較表が今回の実測値です。
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この表を見ると一見「カンタスが諸費用最安で良さそう?」と感じますが、実は総合的には BAが最も優れていることがわかります。
諸費用はカンタス最安。だが総合コストではBAが最優秀
まず注目すべきは必要マイルの少なさ。4社の中で、JAL便ハワイ線の往復必要マイルが最も少ないのはBAです。
- BA:41,500マイル
- キャセイ:54,000マイル
- カンタス:60,400マイル
- JAL:47,000マイル
この差はAMEXポイントの必要数にも直結し、以下の通りBAは唯一5万ポイント台に収まります。
- BA:51,875ポイント
- キャセイ:67,500ポイント
- カンタス:75,500ポイント
- JAL:117,500ポイント
確かに比較表を見ると、諸費用(現金負担額)はカンタスが最安です。
- カンタス:約47,232円(最安)
- BA:47,710円(ほぼ同額)
- キャセイ:49,409円
- JAL:52,050円
ただし、この「諸費用の差」はあくまで数百円〜数千円程度であり、必要マイルと必要AMEXポイントの差に比べたら影響は非常に小さいです。
AMEXポイント単価でもBA発券が圧倒的に有利
最終的にBAマイルでの発券の決め手となったのは「AMEXポイント単価」です。
- BA:1.70円/pt(圧倒的 TOP)
- キャセイ:1.28円/pt
- カンタス:1.17円/pt
- JAL:0.71円/pt
前段で深掘りした、JALマイル発券とBAマイル発券のAMEXポイント単価比較に、他マイレージを追加してもBAの圧倒的な強さが示されています。
Marriottポイントで発券できるマイレージ比較
ここまでは主にAMEXポイントから直接移行できるマイルを中心に見てきましたが、実はMarriottポイントを使うことで、さらにアラスカ航空とアメリカン航空という選択肢も加わります。
ここからは、JAL便ハワイ線をマイルで発券する際に使えるマイレージを、上記2社を追加した合計6社で広げてみていきます。

この表では、「必要マイル」「諸経費」「必要AMEXポイント」「必要Marriottポイント」に加えて、
Marriottポイント単価と、MarriottプレミアムAMEXカードで決済したときの100円あたりの実質還元単価まで一覧で比較しています。
Marriottポイントから「アメリカン航空」と「アラスカ航空」移行のメリット(諸費用)
まず押さえておきたいのは、アメリカン航空とアラスカ航空はAMEXポイントからは直接移行できないという点です。
これら2社のマイルを使ってJAL便ハワイ線を発券したい場合は、Marriott AMEXプレミアムカードでMarriottポイントを貯めて、各マイレージへ移行させるというルートとなります。
これら2社は諸経費(現金で払う税金・手数料)が非常に安いのが特徴で、特にアメリカンでは10,000円を下回る諸経費で発券可能です。
「現金の出費を極力抑えたい」という観点だけなら、アメリカン航空やアラスカ航空に軍配が上がると言えます。
尚、最も諸経費が高額となるのはJALマイルで直接JAL便を発券することでした。

Marriottポイント単価で見た各マイレージの実力
また、AMEXポイント単価と同様に、「Marriottポイント単価」についても比較をしてみます。
以下の表は、Marriottポイント1ポイントあたりが生み出す価値の高い順に並んでおり、アメリカン航空・アラスカ航空もかなり健闘しているのが分かります。
「BAがわずかにリードしつつ、アメリカン航空とアラスカ航空がすぐ後ろに続いている」イメージです。
また、Marriottポイント単価の最下位はカンタス。AMEXポイント単価では最下位だったJALマイルは、Marriottポイント単価では4位でした。
このため、AMEXポイント・Marriottポイント両方を保有しており、JALマイルへポイント移行を行いたい場合は、Marriottポイントからの移行がおすすめです。

更に、カード決済ベースで見ると「Marriottポイント→各社マイル」はさらに強力であることがわかります。
一番右の列にある「Marriott AMEX実質還元単価」は、MarriottプレミアムAMEXカードで100円決済したときに、実質何円分還元になっているかを示したものです。
Marriott プレミアAMEXカードは100円につき3ポイント貯まるため、AMEXポイントが貯まるカード(100円につき1ポイント)と比べると、同じカード決済でも通常3倍ポイントが貯まる計算ですが、各マイレージのポイント単価を含んで考えると数値は大きく前後します。
カード決済ベースで見ると、特にBA・アラスカ航空・アメリカン航空の3社は、Marriott プレミアAMEXカードでどれも2円前後/100円と高い数値になっています。
このことから「Marriottポイントを貯めてマイルに移行する」戦略はAMEXポイントの移行以上に強力であることがわかります。
Marriottポイントが補充しやすい理由(ボーナスマイル)
表には載せきれていないポイントとして、Marriottポイントにはフライト移行ボーナスがあります。
- Marriottポイント60,000ptをマイルに移行すると、本来の20,000マイルに加えて+5,000マイルボーナス
- 合計25,000マイルとして受け取れる(一部対象外の航空会社あり)
このボーナスのおかげで、表の数値以上にMarriott→マイル移行の効率が良くなるケースも多く、
AMEX × Marriottユーザーにとっては「不足分をMarriottで補う」という動きも現実的です。
ここまでをまとめると、
・現金手出しの諸費用:アメリカン航空・アラスカ航空が有利
・Marriottポイント単価:BA・アラスカ航空・アメリカン航空が高水準
・カード決済からの還元率:MarriottプレミアムAMEX経由が非常に強い
という形で、JAL便を取るためのマイルとポイントの組み合わせには、実はたくさんの選択肢があることが分かります。
なぜ私はMarriottポイントではなくAMEXポイントを使ったのか
前章では、JAL便ハワイ線を取れるマイルとポイントの組み合わせは多く、その中でもMarriottプレミアムAMEX決済で貯めたMarriottポイントをBAへ移行することが最も強いことがわかりました。
一方で、私が選んだのは、AMEXポイントをBAへ移行してJAL便を発券する方法。
本来であれば、Marriottポイントからアラスカ航空へ移行する方法もあり、諸経費も安く魅力的です。
ではなぜ私はMarriottポイントを使わず、AMEXポイントからBAを選んだのか?
その理由の中心は、Marriottポイントが持つ「ホテル宿泊での圧倒的なポイント単価」にあります。

Marriottポイントは、ポイント自体をホテル宿泊に充てることも可能で、ホテル宿泊の方が価値が高くなるケースが多いです。
例えば、私が実際に利用した例では、
- JAL便ハワイ往復(BA経由) → 約0.71円/pt
- Wモルディブ 5泊 → 約3.02円/pt
と、同じMarriottポイントでも4倍以上の価値差が出てきます。
ビジネスクラスやファーストクラスを発券する場合を除くと、Marriottポイントは「フライトで使う」のが損ではなく、「ホテルで使うとあまりに強すぎる」のが本質です。
特にモルディブやハワイなどの高額リゾートホテルでは、ポイント宿泊で1泊あたり20~25万円相当の価値を生み出すこともあります。
Marriottポイントでモルディブに5泊した際の記事はこちらにまとめています。
Marriottポイントはホテルでこそ最大価値を発揮する
アラスカ航空などのの諸経費が安いのも魅力ですが、Marriottポイントをフライトに使うと単価が下がりすぎるというデメリットがあります。
そのため、私は次のように判断しました。
● Marriottポイント → ホテル宿泊に温存(ホテルで3円/pt以上)
● AMEXポイント → BAマイルへ移行(ハワイ線で1.70円/pt)
この組み合わせが、
総合的にもっとも得をする“バランスの良い戦略”だと結論づけました。
ポイントを最適に使い分けた結果、ハワイも最小ポイントで発券
今回の発券では、
- 最少ポイント(AMEX 51,875pts)でJALハワイ線を確保
- Marriottポイントはホテル用に温存
- ハワイ旅行だけでなく他旅行の両方を高効率に計画
という、ポイントバランスとしては非常に理想的な形にできました。
「マイルはAMEXで作り、ホテルはMarriottで取る」
この住み分けができると、旅行の満足度と節約の両立が一気に現実的になります。
まとめ|JAL便ハワイ発券の最適解は「ポイントの使い分け」
ここまで、JALマイル・AMEXポイント・Marriottポイントの3つの資産をどう使うと最もお得になるかを、実際の発券データをもとに比較してきました。
最終的な結論は、とてもシンプルです。
✔ JAL便ハワイ線の最安発券は「BAマイル」
✔ BAマイルを作るなら「AMEXポイント移行」が最も効率的
✔ Marriottポイントは“ホテル宿泊”で使ったほうが圧倒的に価値が高い
マイル活用から踏み込み、“どのポイント資産をどう活かすか”を考慮すると、
航空券はAMEXポイントからマイル、ホテルはMarriottポイントを使う
と住み分けることで、ハワイ旅行の総コストを最小化しつつ、ホテルの満足度もしっかり最大化できます。
旅行の質を落とさずに、お得に旅行をするには、「AMEXポイント × Marriottポイント」の併用が最強です。
この記事が、あなたのハワイ旅行の計画やポイント戦略のヒントになれば嬉しいです。


